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マツダ、「日本応用数理学会 論文賞」を受賞
マツダ株式会社(以下、マツダ)は、一般社団法人「日本応用数理学会」による「論文賞」(実用部門)を受賞しました。
日本応用数理学会は、応用数理的な研究、産業、教育等に関わる活動を支援する、国内における数理研究の代表的学会になります。「論文賞」は毎年度、同会の論文誌*に掲載されたものの中から、特に優秀な論文に対して授与されており、マツダが本賞を受賞するのは初めてとなります。
マツダの受賞対象となった論文は、データの因果関係をグラフ構造で表現・分析する手法であるベイジアンネットワーク(BN)を活用した研究となります。独自のAI技術にもとづく本分析の活用事例として、自動車の車体周りの空気の流れを分析。シミュレーションに頼らず、実車両の計測データをもとに本技術を使いながら、流れの構造に関わる因果関係を解析し、改善効果などを表現できるようにしました。また、マツダのひと中心の開発思想に基づき、脳活動を研究対象とした事例では、MRI検査機器の測定能力を超えた、短い時間内に起こる脳の反応を検出して視覚化。BNを活用した数学的手法の有用性が示されたこと、様々な産業分野での応用が期待できる研究であることが評価されました。
マツダは、今後も「ひと中心」の思想のもと人を研究し続け、人々の日常や移動することの感動体験を創造し、誰もが活き活きと暮らす「愉しさ」と「生きる歓び」を届けていくことを目指してまいります。
- * 日本応用数理学会論文誌(和文論文誌)、Japan Journal of Industrial and Applied Mathematics (JJIAM)、JSIAM Letters
(ITE Transactions on Media Technology and Applications)
■受賞概要
賞典: | 日本応用数理学会 論文賞(実用部門) |
受賞対象: | 「時系列データを解析するためのベイジアンネットワークの活用法に関する研究」 |
受賞者: | 目良 貢、中村 優佑、吉田 敏宏、清水 圭吾、菅原 翔、福永 雅喜、定藤 規弘、農沢 隆秀 |
受賞理由: | 一般社団法人「日本応用数理学会」HPを参照 |